結婚恋愛


会長という立場にあるが、卓巳は実質会社の運営には関わっていない

全てを彬に任せている


「そのためにも、麻生くんを秘書に選んだんだ。まさか、お前の嫁になるとは思っていなかったが」


それだけは、予想外だった


「父さんとしては安心だろう?美世ちゃんみたいなしっかりとした子が、俺の奥さんで」

「麻生くんには申し訳ないがな」


重ねられた本を床に下ろして、卓巳は彬を真っ直ぐ見据える


< 634 / 706 >

この作品をシェア

pagetop