結婚恋愛
ご飯を食べながら、美世は指輪を思い出す
彬と結婚して、メリットがないわけじゃない
同じように、デメリットもないわけじゃない
「でもまぁ・・・、あんたが好きな人と結婚出来るのなら、何歳になってからでもいいわ」
「そう・・・?」
美世が母の顔を凝視する
「食べ終わったなら行きなさい、遅刻するわよ?」
「分かってる。行ってきます」
娘の出勤を見送ると、箸を持つ手を止めて、祖父に話しかける
「何かあったのかしら?」