結婚恋愛


聞き間違いと納得して、秘書たちは仕事に戻った






高層マンションの最上階で止まったエレベーター


「社長、お急ぎください」

「美世ちゃん?」


スーツの上着を着ようとしていた彬が、恐る恐る美世の名前を呼ぶ


「なんでしょう?」

「さっきの電話だけど・・・」

「なんでしょう?」


淡々とした美世に、彬は話しかけるのを躊躇う


「結婚するって・・・」

「はい、言いました」


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