結婚恋愛
「本当に・・・?」
疑わしいのか、彬が美世に確認する
「本当です」
「・・・・・・父さんに何か言われた?」
「会長とは確かにお会いしましたが、結婚しろとは言われていません。私の意思で、結婚すると決めたのです」
上着を着た彬の背を押し、美世は車へと急ぐ
「喜ばないのですか?あれほど結婚を望んでいらしたのです。私は喜ぶと思っていました」
車に乗り込むと、変わらず疑わしい視線を向ける彬
そんな彬を見ることなく、美世は口を開く