結婚恋愛


失礼します、と事務的な声を響かせて、美世は社長室の扉を閉めた


「なんか、結婚するって決めてから、美世ちゃん冷たくなった・・・?」


気のせい?

そんなことを思いながら、彬は美世が持ってきたファイルに目を通した




(今日のお昼は社長と一緒じゃないから、社員食堂で和食を・・・)


社長室から出てきた美世は、自分のデスクに戻り、昼食の時間になっていたことに気づく


「麻生さん、お昼は食堂ですか?」

「えぇ、そのつもりよ」


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