結婚恋愛
車内がいつの間にか、妖しい空気に包まれている
「お、お昼を食べに行くんですよ・・・?」
「今はそれより、美世が食べたいな」
ニコッ、と綺麗な顔が微笑む
「わ、私は美味しくないので・・・」
「大丈夫・・・好き嫌いないから、俺。それに、十分食べ頃・・・」
逃げ場がない美世に、彬はあと数センチという所まで迫っている
「着きました、坊っちゃん」
「大石・・・空気を読もうか?」
車のドアが開けられて、彬が不満そうに呟く