パフュームに繋がれて-紗枝の場合-
イライラが止まらない最近、お肌の曲がり角に突入した身としては困りモノだ…。
「そういう時にこそ!甘えるべきじゃない?」
「…今さら、何を甘えるのさ?」
ペットボトルの緑茶を飲みながら、亜朱実の言葉の続きを促せば。
「素直に、会いたいって言えば良いんじゃない?
ほら…私みたいに、“言わないで後悔して欲しくない”から」
悩んでた亜朱実にアドバイスをして、アドバイスを受けた彼女が笑ってたのが以前の事。
だったのに…今やすっかり後手に回って、彼女らしいズバッとした物言いに頷く私。
以前の亜朱実は、何処か本音ひた隠しで裏腹な事を言って誤魔化すトコロがあったけど。
やっぱり愛されてる余裕かなー?
過去を受け入れて課長とラブラブで、凄く素直になった気がする。
そんな著しい成長ぶりを目の当たりにするとね。本気で羨ましく思うよ。