俺を愛して
Chaputer 1
「あの..あなたの名前はなんですか?」
高校の入学式が終わって帰ろうとした途端、見知らぬ女に話し掛けられた。
「私は同じクラスの春宮 咲伎です。」
ニコニコと微笑みながら、その女は名前を告げた。
どうせコイツも心の中は...
..あれ..?
...汚い部分が見えない...
「僕の名前は冬沢 優稀。」
愛想笑いもせず、僕は小さく呟いた。