たった一つの星
第1章 大好きな彼氏
理由
あたしの名前は、河崎 利奈。
あたしは普通の女の子だった。毎日笑っていてほんと素直な子だったと思う。
でもそんなの中学2年までだった。
3年に上がってから、あたしには彼氏がいた。名前はじゅん。別に好きでもなければ嫌いでもない。でもあの頃のあたしは、ただ付き合っているだけだったのかもしれない。別にいて悪いことはない、そう思っていた。でもそんなときにあたしは耳にした。
「あいつ、いろんな女の子とやりまくってるらしいよ?」