たった一つの星
失恋
それから1ヵ月が過ぎた頃だった。
あたしは朝いつもどおりに駅までこうきと一緒行くため、待っていた。
~♪~♪
TO:りな
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ごめん、今日一緒行けない。
-END-
こうきからメールがきた。
最近のこうきは、前とは違う。一緒に帰ることも減ってきていた。メールも返事が返ってこなくなったり、帰ってきても、絵文字もなく、ただ一言あたしの送るメールに対して
「うん」
としかこなくなっていた。
あたしは、思いっきって聞いてみることにした。
朝、一緒駅まで向かっているときの事だった。
「ねぇ、こうきあたしの事好き?」
こうきは、いつも抱きしめてくれて、「すきだよ」との言葉をくれた。
なのに今のこうきは、笑いながらごまかすかのように言った。
「は~?いきなりどうしたの?」
あたしは、ただ「不安になった」それだけを素直に言った。
でもこうきは、あたしが安心できるような言葉は一言も言ってくれなかった。