たった一つの星

あたしはそれから、こうきとよく逢うように
なった。付き合っていたときのように…。


でも自分でもこんな関係がやだとわかっていたのかもしれない。
こうきは相変わらず逢っても、あたしにキス以上をすることはなかった。

それはあたしがキスされただけでいつも泣いていたからだった。
こうきもこうきでそんなあたしを見て、呆れていたと思う。あたしは、こうきが戻って来てくれる。そんな欲ばかりがてできていた。


お願い…もう一度戻ってきてよ、あたしは願い続けていた。

でも決して離れてしまった心は戻ることはないのに。
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