たった一つの星

TO:りな
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りな、ごめんな。こんな俺で。
俺があの時りなを本気にさせなければ
こんなにりなが苦しむこともなかった
んだよな。ごめん。

俺、今日普通に見えたかもしんないよ?
もし俺が少しでも気をゆるした顔や態度に
あらわしたらりなは気付くだろ?
だから俺は普通なフリをしてた。

正直りなは、最後だから抱きついてきたり
すると思っていた。でもりなは俺の顔も
見なければ走って帰っていって、その
後ろ姿がかなり悲しくて追いかけること
すらできなかった。

ごめんな…。

こんな俺よりいいやつみつけろよ。

-END-

あたしはこの瞬間、すべてのことに
投げ出すという気持ちを覚えた。

(もういい…これで。終わりだから。)


これでこうきとは、終わったんだ。

この好きすぎるこうきへの気持ちから
解放されるんだ。
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