たった一つの星

幸せという言葉しかなかった。


でもあるときの飲み会であたしは幸せとは別に、
罪悪感に襲われた。

その日の飲み会は、あたしはインフルエンザにかかり
参加できないで家にいたときだった。

ゆうとから電話がきた。

「もしもし?」

『りな~』

「どしたの?酔いすぎ…。」

『俺、もうだめだ~俺、りなのことが好きだ~』

「なーに言ってんの」

『俺、りなのほうが心配だ~ゆうななんかよりりなのことが救いたい。』

正直あたしは嬉しかった。でもあたしは、友達の彼氏を奪うような真似はしたくない。そう思い、言った。

「今はゆうなとうまくいってないから、そう思うだけでゆうとはゆうなが好きなんでしょ?」

あたしはゆうなに対する罪悪感、自分の言った言葉に対する後悔。

二つの波に襲われた。
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