たった一つの星
そんないろんなことがあって何日かしたときのことだった。
久々にゆうとに逢いたくなったあたしは、メールをし、逢った。
でもゆうとは今までのゆうととはちがかった。
ゆうとは逢った瞬間にあたしにキスすることなく、
最後までヤった。
あたしはそれでも普通の空気にしようと思い、出したくもない名前、
『ゆうな』の名前をだした。
「ゆうなとは、もうやったりしたの?」
冗談っぽくいうあたしの横でゆうとは、
「ゆうなとは、そういうのじゃないから。」
真面目に答えるゆうと。
ただ「そっか」とだけ言って終わった。
なのにゆうとはそのまま話をつづけた。
「ゆうなに嫌われたくないしさ。」
(そんなにすきなの?そんなに…)
あたしはただその場から逃げ出したかった。
ゆうとにとっての大切な人は、あたしではない。
ゆうとにとってゆうながどれだけ大きな存在か
どれだけ好きだかをあたしは知った…。