たった一つの星

そんないろんなことがあって何日かしたときのことだった。

久々にゆうとに逢いたくなったあたしは、メールをし、逢った。

でもゆうとは今までのゆうととはちがかった。
ゆうとは逢った瞬間にあたしにキスすることなく、
最後までヤった。


あたしはそれでも普通の空気にしようと思い、出したくもない名前、
『ゆうな』の名前をだした。

「ゆうなとは、もうやったりしたの?」

冗談っぽくいうあたしの横でゆうとは、

「ゆうなとは、そういうのじゃないから。」

真面目に答えるゆうと。


ただ「そっか」とだけ言って終わった。


なのにゆうとはそのまま話をつづけた。

「ゆうなに嫌われたくないしさ。」

(そんなにすきなの?そんなに…)

あたしはただその場から逃げ出したかった。



ゆうとにとっての大切な人は、あたしではない。
ゆうとにとってゆうながどれだけ大きな存在か
どれだけ好きだかをあたしは知った…。




< 37 / 45 >

この作品をシェア

pagetop