たった一つの星
第3章 愛してくれる人
新たな恋
あれから、腕の傷も増えつづけ、左腕は出せないほどになっていた。毎日ひとりで星を見る。でもこれでよかったんだ。あたしはこれからも、ひとりがいいんだ。
あれからゆうとは結局ゆうなとは、別れたと聞いた。
でもゆうとから連絡がくることもなければ、あたしからも連絡はしなかった。
そんな日々が続く中、久々に元カレのじゅんから連絡がきた。
「これから逢えない?」
あたしはこのとき、じゅんのことだからやりそうだなと思い、断ったら、
「ただ話すだけだよ、まじで」
そういったじゅんを疑うわけにもいかず、結局逢うことになった。でもそれがまちがいだった。逢った瞬間だった。あたしはひと気のない公衆トイレの中で無理やり連れ込まれ、そのままやられた。あたしはこのとき初めてやってる最中に泣いた。
初めてだった。こんなにも、怖いと思ったのは。