【短】好きな人には彼氏が。
その頃の花梨はモテるくせに、誰とも付き合ってなかった。


俺には彼女がいたけど、花梨も大事な友達だし信人だって超いい奴で。


当時の俺としては、花梨にも信人にも幸せになって欲しかった。

だから信人の頼みを、快く引き受けた。




でも俺バカだからさ、このことを何度も後悔するハメになったんだ…。




「おっ、これハネムーン特集だってさ」


「もうバカ。気が早いしっ」


信人がうれしそうに見せると、少し照れた表情を見せる花梨。

昔は気付かなかったけど、花梨って意外と恥ずかしがり屋。


「ん?近い内に一緒に行こうなっ」


「うん♪」


ラブラブな様子に胸がズキッと痛む。


「お前ら、俺がいること忘れてね?」


もうこれ以上は勘弁…。
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