恋して、チェリー


――『恭の家には行ったことある?』

この瞬間を待ってました、というような、最高に楽しんでる声。



――『あたしはね? もちろん行ったことあるよ』

恭の家で、あたしは抱かれたんだもの。





傷付いては、修正を繰り返し。

それ以上の傷は強がって見ないフリをしてきた。


本当は誰よりも繊細で、脆くて。


そんなあたしのハートが



――パリン……ッ


音を立てて砕け散った。


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