恋して、チェリー
‐‐ハニーミルクな秘密
「づ、疲れた……」
ヘトヘトの重たい体を引きずってどうにか電車へと乗り込む。
ちょうどラッシュの時間らしくて座るどころか、立っていてもギュウギュウ。
――『ねぇ、俺らと遊ばない?』
比奈とキナの水着姿が相当目立ってしまったのか。
ナンパ、ナンパ、ナンパの嵐。
「なんかおごってくれるならいーよ!」
そう簡単にはなびかない、条件付きの恋愛番長に。
「……無理」
瞬殺の言葉で相手を凍らせる、女王気質クールビューティー。
――『キミの果実、食べちゃいたい』
「……」
なぜかあたしだけ、変態に絡まれ……。
これは別の意味で疲れたかも。
ハルに駅まで迎えに来てもらおうかな。
そう思って、すぐにメールを送った。
「返信はやっ」
【From:ハル】
かき氷ハニーミルク
ふたりにお土産で
マック(ω)
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