恋して、チェリー
【To:空也】
あたしも直接会って
言いたいことあるから…
OKだよ!
---END---
なるべく、明るく。
元気が取り柄のあたしが、落ち込んでたら空也はきっと何かに感づく。
短い間だったけど、一緒にいたんだから。
すぐに返事が来ると思いきや。
そのまま、……何もないまま。
――数週間もの月日が過ぎてしまった。
そして再会は、突然やって来たんだ。
「ちぇりちゃん」
廊下を歩いていたあたしに、アキ先輩が声をかけた。
「話すべき日がやって来たみたいだ」
「――、え?」
「これも何かの巡り合わせだったみたいだよ」
何のことについて言っているのかさっぱり分からない。
「ちぇりちゃんに別れを告げた時のアイツの心境を話す時がね」
そう言ってアキ先輩は、あたしの手を引っ張る。
な、な……何?
時が来たって何のことなの?
一向に答えが出ないまま先を行く背中を見つめる。