SQUARE
すれ違う彼
あの日から3日後
千里ちゃんは徐々に元気を取り戻している。
て言っても、やっぱしどこか何だか………うーんて感じ。
「私、ちゃんと謝らなくちゃ。」
千里ちゃんはぽろっと呟いた。
誰にとかどうしてとかわかっている。
きっとあの時の彼。
「でもどのクラスかわかんないし………。
日にちが経つほど会いずらくなるし………。」
クラスは多分隣。
教室覗けばいるんだろうけど、私も何だか気まずい気持ちだった。
見つけて、話しかけて、でも話すって何を?
謝る?私謝る理由なんてないし。
「そーだよね。クラスわかんないし。」
私もぽろっと小さな嘘を呟いた。
確信なんてないもの。