SQUARE

―――…ガシャッ

彼はフェンス掴んで質問した。

「死にたいんだろ?だったら早く死ねよほら。」


………

何言ってんだこいつは。


私も千里ちゃんも思わず目を見開いた。


30センチも満たないふたりの至近距離。
呆気にとられ涙も止まる。

「早く昼休み終わっちゃうよー。
俺達この後授業あるんだよね。」
と同時に

キーンコーンカーンコーン―――…

校内に予鈴が響く。

「あ」
またもやまぬけな声出しちゃった。
何だか気まずい。空気がさらに重くなる。

「………、死ぬわよ。今すぐにでも。」

千里ちゃんはぽつりと呟いた。


ねえ、
千里ちゃん、千里ちゃん、

お願いやめて死なないで。

私の思いはいくら叫んでも、彼女に伝わることはないのかな。



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