私の旦那様
「そうね…お父様に仕組まれた結婚だけれど、私達は夫婦だものね」

遠くを見るように、天井を見上げた…。
「お願いがあるの…聞いてくださる?」

「何?」
ロベルトは、ジッと見つめる。

「学園の中では、無闇に話かけないで下さいね…色々と問題がありますから」

「分かってるよ、君には迷惑かけさせたくないからね」

そう言って頭を優しく撫でてくれる、その手の腕を掴むと、私は呟いた。

「ロベルトは、暖かいですのね…」

「…エリザの手が冷たいだけだよ」
ロベルトは、私の手を掴んで握りしめた。


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