私の旦那様
廊下に出ると、執事の東堂と目が合った。
「おはようございます」
会釈をした後、東堂も会釈を返す。

「ねぇ、東堂?私が学園から帰って来てから、一緒にお茶しませんこと?」


「お嬢様……私は、執事ですので」
口ごもる東堂を見て、私はフフッと微笑む。

「いいじゃないの、たまには息抜きも必要ですわよ」

「お嬢様が言うなら…お言葉に甘えて…」

「約束よ」

そう言って、リビングへと向かった。


ー何事も、前向きに考えて行かなくちゃー


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