私の旦那様
「おいしーい!!…やっぱり、木崎の淹れてくれる紅茶は絶品ね…」

「ありがとうございます…」
木崎は、頬を染めて嬉しそうに微笑む。


【ピンポーン】
チャイムが鳴って、はーい…と木崎は、パタパタと玄関へと向かって行く。

「お嬢様と、お茶を楽しめるなんて…私は嬉しいです」

「大げさよ…」
私達は、クスクスと笑いあった。




「あの!!失礼ですが…お嬢様のお知り合いですか?」


「エリザ・ルイスを出せ…」
「ちょっと…お客様…勝手に入られては困ります…」

ドカドカ…とリビングへ入って来たのは…20代前半くらいの女性だった。



「お前が、エリザ・ルイスか!!」
「そうですけど」

睨み付けるように、私の顔を見つめる女性…。

「あなたは…?」

「あんたの旦那の元彼女だよ…」
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