私の旦那様
ロベルト様の…元彼女……。


「あたしはね、メイドをやってたんだよ…。身分は違うと分かっていたが、私達は愛し合ってたんだ…それが、旦那様にバレて私は、あの屋敷から出された……そして、しばらくして、ロベルトが結婚したと言う噂を聞いたんだ…」


私は黙って、その女性の話を聞いていた。
「気になって、会いに来てみれば…ただのガキじゃないか!!…お前なんかに…お前なんかに!!渡すもんか!!」


そう言って、女性がポケットから取り出したのは、ナイフだった…。


女性は、叫びながら走って来たが、私はその寸前でよけた…つもりだったが、腕を切られて血が流れ出した…。


「お嬢様!!」
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