恋の足跡

16歳。春

藤原真希。

小さい頃から人見知りが激しくて、人前に立つのも目立つことも苦手。
いつも誰かの後ろに着いて回るような地味な感じの女の子。

口下手だから、自分の意見を言うのも苦手で、
中２の時はｲｼﾞﾒも登校拒否も経験。

中３の時には親友と同じｸﾗｽになれたから救われて無事に卒業も出来た。


そして私は行きたかった高校に見事推薦入試に受かって、こうして入学することが出来た。

高校生活初日。
真希は希望に満ち溢れていた。


『今までの自分とは昨日でｻﾖﾅﾗや。変わりたい…』


至って特徴のないﾙｯｸｽ。
160ｾﾝﾁと急に伸びた身長にまだ細めだった体重。
(この時は…)


初めて染めたｵﾚﾝｼﾞ系の髪に、ぎこちない化粧…。
短く切ったｽｶｰﾄ。
ﾀﾞﾎﾞめのﾙｰｽﾞｿｯｸｽ…。

自分がなりたい女の子像があり、やっとこの日からそれを実行出来る時が来たのだ。


だけど、人見知りは直る訳もなくって…

結局それ程変われるｺﾄなく高校生活は始まった。


心配していたけど友達も出来た。
ｶﾅとｻｷ。

最初の親睦研修みたいなのがあった時に出来た友達。