鬱な私の恋予報。
「大丈夫??」
全然大丈夫じゃない。
クレーン車で後頭部
打ち付けられたより衝撃的。
何そのドッキリ。
いらね-。
唖然としてると
私の手元を見て、
「その辞書俺の??」
あ。
そうだった。
そのために来たんだった。
いや、アイスのためだけど。
スペシャルダブルベリー味を
忘れさせるほどとか相当だな。
私はまだ上手く
喋れない気がしたから
うなずいて辞書を返した。
「あとで
プリンおごらなきゃな。」
「プリン...??
「や、こっちの話。
ありがとな。」
そう言ってゆきちゃん
いやゆき君は
私の頭をポンと叩いた。
その仕草があまりに自然で
その笑顔があまりに綺麗で
私はやっぱり
ぼうっとしたまま
ただ突っ立ってるだけだった。