鬱な私の恋予報。
号泣する女と
爆笑する男。
閑静な住宅地。
たまたま通った
犬の散歩するじぃさんが
壁ぎりぎりを横切っていく。
とにかく最悪。
とにかくどれが
駄目とかじゃない。
強いて言うなら
全てだ。
でも涙はとまらない。
無理に止めようとするから
しゃっくりまで
現れ始めた。
「なっんとか...っく。
いってっ....よ。ひっく。」
完全な酔っ払いだ。
最悪度がレベルアップした。
しばらくこの状況が
続いていい加減ゆき君に
蹴りを入れたくなった頃、
タイミングを図ったように
ゆき君は
目尻に溜まった笑い涙を
拭いてこっちを見てきた。
そして。