禁断~先生が好き~
先生の言っている意味が全くわからなかった。



(俺のもの?何?わたしが先生のものになるの?)



「先生!からかうのもいい加減にして下さい。怒りますよ?」



「からかってないよ。僕はただ、比奈を自分だけのものにしたいだけ。」



比奈・・・この男は今そう呼んだ?



「先生!わたしは今日用事があるんです。外してください。大声出しますよ?」



わたしは完全に怒っていた。いつもと全然雰囲気の違う先生も怖かったし、もうなんていったらいいのかわからなかった。



「じゃぁ、比奈は俺のものにならないの?」



「あたりまえです!なるわけないじゃないですか!」



困ったなぁ・・・。そうつぶやくと、先生は椅子に座りなおしてしまった。わたしは立ったまま。



「じゃぁ俺のものにしちゃうしかないかぁ。」
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