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現実と非現実
呼び出し
いつもと変わらない朝。
起きる時間はたいてい学校に遅刻するかしないかの瀬戸際。
慌てて着替えて、ご飯を口につっこんで、電車に駆け込みギリギリセーフ。
みんなとの朝の挨拶は忘れない。
そこそこ真面目に授業を受ければいつの間にか放課後で、部活動をやってる1・2年を見て『若いなぁ』なんて思いながら校門を出る。
3年生であるあたしは、帰りに図書館に寄って、閉館時間まで受験勉強。
家に着くころには9時なんかとっくに過ぎてる。
家に電気が点いてないのは、今日は家に誰もいないから。
看護師のお母さんは夜勤で、サラリーマンのお父さんは飲み会に行ってるはず。
あたしに兄弟はいない。
いるのは猫のジャムだけ。
そんなありふれた毎日。
いつも通りの日常。
別に変化なんか求めてない。
あたしはこれで十分満足。
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