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スタスタと廊下を歩く彼。

ドタドタと足を動かすあたし。



どこ行くの!?

と、思ったら、たどり着いたのは玄関で。


「靴、履いてね。」


彼の一言で、あたしの体は勝手に靴を履き始めた。


「用意はできた?」


そう言ってアユが首を傾けたら、あたしの体はピシッと背筋を伸ばして起立する。

準備OKです隊長!!と体で言ってるようなもんだった。


「じゃ、行こうか。生徒会長のもとに。」


薄く笑っているアユが手を添えているのは玄関のドアノブで。


「俺の手にかかれば、“どこでも行けますドア”に変身するんだよ。」


どこ行くの?っていうあたしの表情を読み取った彼は、適当に説明してくれた。

アニメのパクりか。


「いくよー。ひらけゴマー。」


ガチャリ。

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