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「あの祭があった地域に住む蜜って言ったら君しか見つからなかったから勘違いしちゃった。」

「…?」


……すみません。


さっきの日本語ですか?



あたしの視線に気付いたアユは、ん?という顔をした。

「どうしたの?」

「あの祭って何ですか?」

「あー…えっと…柳桜(リュウオウ)秋祭り。」

「秋祭り…」

それってたしか一週間前にあたしの地域であった祭りだ。


「それで、……ミツって?」

人の名前?


「あぁ、蜜ってのはね。」


アユが次の言葉を開いた瞬間。
あたしたちの後ろで、扉にノックをする音が響いた。


「どーぞ。」

適当に返事をする生徒会長のヌエは何キャラなのかがわからない。

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