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キィと大きな扉が開く。


「鵺?捕まえたよ。殺したいほどムカついた子。」


鈴のような声をして入ってきたのは、これまた美少女だっだ。


百合の花みたいに可憐な女の子は、キャラメル色の猫毛を緩く三つ編みしていて。

ぱっちりと開かれた二重の目は、照明で潤んでいるように見えてすんごく可愛かった。


けど。


「ほら行けよ。」


美少女は、背後にいた女子高生の制服を荒っぽくつかみ、生徒会長の元へと投げるようにして遣る。


ギャップがすげぇ。


華奢で弱々しそうに見えた美少女のその行動に、正直引いた。


前のめりになって生徒会長の目の前へと立った女子高生は、俯いたまま震えている。


何?何が始まるの?


「あの…帰っていいですか?」


こそっとアユ(ム)に聞いたら、微笑みが返って来た。

や、答えになってないんだけど。

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