メイン更新
生徒会長の両脇に立っている少年2人はどうやら双子のようだ。
顔がそっくりさん以上にそっくりだから絶対。
っていうかゴーストスクールの生徒って美男美女が集まりすぎじゃない?
あたしも死んで幽霊になったらあんな風になれるのかな。
気がついたら更に何人かが(いつの間にか)部屋の中にいて、やっぱり全員美男美女だった。
痛いほどの沈黙。
窓の外をみてみると、細い三日月が浮かんでいる。
「あんた、名前は?」
何の前触れもなく喋り出した生徒会長の声に、あたしと女子高生だけがビクついた。
「や、山田川あさみ…です。」
女子高生が静かに名乗る。
「あんたがここに呼び出された理由、わかる?」
淡々と物申す生徒会長は冷たい口調で、あたしの背筋がヒヤリとする。