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「秋祭りのとき。」

「あんたは重大な罪をおかした。」


次の行動に移ったのは双子で、無表情な生徒会長の両脇で交互に喋っている。


「……重大な、罪?」

「覚えてないの?」

「覚えはあるだろ?」

「……ど、ういうこと?」

「アニミズムだよ。」

「なんでも神様信仰だよ。」

「全ての自然には神様が存在する。」

「森羅万象全てに神様が存在する。」

「山も神様。」

「岩も神様。」

「川も神様。」

「大地も神様。」

「そして。」

「そして。」

「あの日あんたが傷つけた木も神様。」

「樹齢500年の偉大なる神様。」


……あの、すみません。

ミュージカルか何かですか?


ちんぷんかんぷんなあたし。

だけど、彼女は何かを思い出したように顔を青ざめさせた。
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