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生徒会長はあたしを見ていた。

記憶操作みたいなことをされている山田川さんを見つめるあたしの横顔を、じっと見ていた。


視線を感じるのは気のせいじゃないんだけど、目を合わせるわけにもいかないから気付かないフリを通す。


次はあたし?

殺されるの?

人違いで連れて来られたのに?

あたしは一体どうなるの?



「どうしようか、このコ。」

あたしの疑問をアユムが代弁して、生徒会長に質問する。


「………どうしよっか?」

おい生徒会長様。

どうしよっか?じゃねぇよ。もう家に返してくれよ。


だけど、あんなコトを見てしまった以上、物申すことなんて到底じゃないけど出来ない。



膝が笑うってこのことか、と。

血の気が引くってこのことか、と。


混乱している体に反して、頭は案外冷静に今の状況の感想を述べていた。
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