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安心したら自然と涙がでてきた。


「こまち…何があったの?」


あたしの背中をさするカスミが、そこらへんにあった蝋燭へと火を点ける。

灯が温かい。

ぼんやり火を見つめるあたし。


さっき、あたしの身に何が起こったのかが未だに理解ができない。


「ありがとう…カスミ……。」

「ん〜。で、何があったの?」

「リアル鬼ごっこしてた。まじリアル。っていうかあたし何でここに?」

「あたしが呼び寄せたんだよ。ケータイ使って。」

「え、何、カスミって未知なる生物だったの?何者?」

「霊能者と呼んでくれ〜。」

「オンミョージ?」

「違うよ。しがない神社の娘。」

「そうか。しがない娘か。」

「神社の娘。」

「死ぬかと思った。」

「ん?」

「目ん玉盗られかけた。」

「怖かったんだね。びっくりしたよ、いきなり黒いオーラが出たんだから。」

「なにそれ?」
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