メイン更新
しまった!!振り向いちゃった!!目、開けちゃった!!
だけど、あたしの予想していた幽霊の姿はどこにもなくて。
―――立っていたのはヒョロリと背が高い青年だった。
どこにでも居そうな外国人。
ホラー映画みたいに血まみれとかグロテスクな感じじゃなかった。青白いけど。
やだ、君。幽霊にしてはすごくカッコイイね。もう死んだの?勿体ない。
座り込んでるあたしを見下ろすようにして立ってる彼。
「あんた、ウチの生徒会長に何したわけ?」
見た目に反して日本語を喋る彼は、とても爽やかな声だった。
「聞いてる?」
「ぇあ?はい。」
「で、何やらかしたの?」
「生徒会長に…ですか?」
「そ。生徒会長はあんたにお怒りだ。」
「え!?」
覚えがないんですけど。
あたし、誰かの怨み買うようなことしたっけ?