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いつまでも答えないあたしに呆れたのか、彼はため息をついてこう言った。
「生徒会長が待ってる。ついて来なよ。」
ついて来なよ?
どこへ?生徒会長のとこへ?
あたし殴られんの?
ってか不法侵入だよね、君。
あ、幽霊だから関係ないか。
ん?この人が幽霊なら生徒会長も幽霊なのか?幽霊学校?
「何してんの?早く。」
嫌だよ。幽霊の生徒会長に怒りで霊界へ引きずり込まれたらどうすんだよ。
「すいません。…知らない人について行くなってお父さんに言われてるんで…」
とりあえず断ってみた。
あたしを見下ろす形で振り向いたまま何かを考える青年。
その瞳がこわいです。見ないでください。睨まないでください。
「俺は副会長のアユ。わかった?じゃ、着いてきて。」
「え?」