魔法の切符
━学校━

(ただの切符になっちゃった…)

私はクラスのゴミ箱の前で切符を手に固まっている。

「日菜子?どーしたの?」

呼び掛けてきたのは、晴ちゃんだった。

「なんか悩み?何でも聞くよ?」

「…私…晴ちゃんと友達になれて良かったなぁ」

「日菜子……あんたさっ。自分の思ってること、はっきり言った方が良いよ!?」

「え?」

「言わないと、後悔するよ?」


その言葉が
私を救った。
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