魔法の切符
ただの切符
「日菜子ー
起きてるのー?
遅刻するわよー」
ガバッ
(もう電車が来ちゃう!)
私は急いで駅に行った。
(今日は会えないかな…)
その時雅樹くんの姿が見えた。
「あ」
雅樹くんっ
そう呼ぼうと思った時、雅樹くんは私の知らない女の子達と楽しそうにしていた。
『中学の頃から超モテてたよー』
『指定席みたい』
他の女の子達と一緒にいる雅樹くんを見ると、心がモヤモヤした。