水たまり
わたしはめいいっぱいの力で男を突き放そうとするけど…



両腕をつかまれていて身動きが出来ない!!

よーく顔を見てみると…


イ、イ、イケメン?!


綺麗な眉毛に、黒い瞳。


栗色をした髪に、適当にワックスでセットされている。


多分これならジャニーズでもなんでも入れそう…


って!なにわたたしは見とれてるんだ?!



やっぱ女が男に勝てる分けないよね…。泣きそうになってきたよ…



「は、離してよっ!!…」


「なんで?本当は嬉しいんじゃないの??」


あ~…、何言っても聞かない男だ…。こんな男、モテるわけない。


「…っ…。ズッ…ぅう…」


気づいたら涙が出ていた…


本当に怖い…

「っは?!何お前泣いてんのっ!!」


「ぅうう…ズッ…。離してよ…」


すると手が離れた。だってこんな事されるの初めてなんだもん。


誰だってビックリするよ…


「わるい…もうしないから。…お茶でも飲む?」

こんな顔で寮の中歩けないもんな…

「うん…ティ、ティッシュー!!」


鼻水が~!!!恥ずかしい~/////


穴があったら入りたいよ!!!


「はい。ティッシュ。」


「…あ、ありがと…。」


なんだ。普通にしてれば優しいじゃん!


初めての男部屋だ…!何だか新鮮だな~!!

男の子にしては片付いてあるし、何だかシンプル…。


「ってかさー、普通あんな事でなかないだろ?っあ!もしかして彼氏で来たこと無いの?」


っ//////

「図星だ★」


「そ、そんなことないですよっ//////」

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