ヒマリュウ-Ⅱ- 〜08.11-【番外編】追加〜
それを思ったのはあたしだけじゃなくて、相手もだったみたいで…。
あたしの格好を下から上へ見たあと、フッと、勝ち誇ったような笑いを零した。
「…え、桃?」
普段ならキレているあたしを不思議に思ったのか、隣では舞が。
ひとり困惑した表情を浮かべ、あたしと"凛々"を交互に見る。
「単刀直入に言うわ。」
冬可と別れて。
あの勝ち誇った笑みのまま、"凛々"の口から紡がれた言葉。
それでもあたしは、動けずにいた。