ヒマリュウ-Ⅱ- 〜08.11-【番外編】追加〜
…――...♪♪♪..♪♪
『…ん……う…る、さ…い!!』
...♪♪♪…ピッ――
『もしもし!!』
半ば、怒りながら電話に出た。
壁に掛かっている時計に目をやれば、時計の短針はまだ、5をちょっと過ぎたあたりをさしていた。
《………うるさいわねぇ。》
そのことに対しても文句を言おうとしたあたしは、電話口の声の主に気付いてそれを飲み込んだ。
飲み込んで、
『…琴華さん?』
今更ケータイを離して確認するのも面倒だったため、素直に疑問を口にする。
…相手を見ないで出たあたしが悪いけど。
《あたし以外に誰がいるのよ》
…琴華さんだ。