ヒマリュウ-Ⅱ- 〜08.11-【番外編】追加〜
「「桃さん、冬可さん!!」」
多分…相当頑張っていたのだろう。
ふたりとも顔とか腕に軽いキズを作っていた。
『…遅くなった』
「……いくぞ」
急に現れたあたしたちに困惑している様子の、季空組の皆様。
それをいいことに、ひとりずつ確実に地面に沈めていく。
『相手に背中は向けちゃダメ』
「……だな」
「「はい」」
これにより、4人で背中合わせになることにした。
そうすれば、後ろから不意打ち…とかはなくなるし。
「…桃、コイツら…」
「『…弱い…??』」
不意に横から、真剣な声の冬可の声。
言いたいコトが軽く分かったので被せれば、見事にハモったあたしたちの言葉。
『あー…確か…。』
これにより、今朝の琴華さんの言葉を思い出していた。
[――…手加減するよう言っとくわ。]