ヒマリュウ-Ⅱ- 〜08.11-【番外編】追加〜



んーーーーッと伸びをして、クルッと冬可の方を向いた。

向いて、『決着、つけに行こうか』笑顔であたしなりの決意を口にした。



「…決着?」


『うん。凛々さんのトコ行こうよ』


「…今からか?」


『もちろん。丁度ムカついてる頃だろうし。』



あたしらが助けに入ったなんて情報、簡単に入る。

そしたらまた、このふたりが狙われる。



『…てか、凛々さんと許婚って言う事実を早く消してよ』



まぁ、本音はコレだね。



「…フ、分かった。だったらまずは俺ん家行く」


『……?りょーかい。』



…――愛情はストレートに伝えれば、どんな形であれ、相手に必ず伝わる。



…歪んだ愛情は、理解してもらえない。



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