ヒマリュウ-Ⅱ- 〜08.11-【番外編】追加〜
――――――…
―――…
「――…どうぞ」
部屋に着くなり勧められたのは、高級そうなソファ。
…それに、何の躊躇もなく座る冬可は、絶対おかしい。
…いや、あたしがおかしいのか?いやいや…あたしが普通のはず。
「桃」
ひとり自問自答をしていると、冬可にいきなり手を引かれ……『…わ…』強制的にソファに座ることとなった。
そんなあたしたちを一瞥した凛々さんも、対峙する形でソファへと腰を下ろす。
…そして、一枚の書類をあたしたちの前(正確には冬可の前)へと差し出した。