ヒマリュウ-Ⅱ- 〜08.11-【番外編】追加〜
『と…――』
「ちょっと黙って」
『――…ん…』
耳元で囁かれたのも束の間、いきなり唇を塞がれた。
『…ちょ、…ん…――』
何してんのよ!!
そう言いたかったのに、それは形になることはなく、また唇を塞がれる。
突然の出来事に、あたしの頭はパンク寸前。
もちろん、キスは初めてじゃないけど…、
『――…んー…!!』
…息苦しくなるのは、相変わらず。
未だに口でしか息が出来ないでいる。