ヒマリュウ-Ⅱ- 〜08.11-【番外編】追加〜
「…でも、」
『…ん?』
急に真面目になった舞の口調に、首を傾げる。
「…無事で良かった。」
『ありがとう。』
安心した、と。
穏やかな顔で言われて、すごく舞の愛情を感じた。
『…あ、名前決めたんだよ』
「そうなの?!」
『うん。』
決めたのは冬可。
あたしも、その名前に大賛成だった。
『あそこ…――』
指を差した先には、2枚の半紙。
書いたのは、あたしと冬可のふたり。