ヒマリュウ-Ⅱ- 〜08.11-【番外編】追加〜
決して認めようとしないところは、似てほしくはないかな。
心で呟いて、またふたりに視線を戻す。
「龍は桃に似てる」
『どこが…っ』
戻して、龍を見てみるが全く分からない。
そして規則正しく動く肩は、まだお昼寝中だと教えてくれる。
「輪郭、髪質、口」
『龍はもっと可愛いよ』
輪郭なんてまだ分からないし、髪質はサラサラで全然あたしよりいい。
なにより口は、ちっちゃくて可愛い。
「自覚なし、か」
『冬可に言われたくないしー。』
あたしなんかとは大違いだ。